銀座の改変 松坂屋銀座店の再開発

 松坂屋銀座店、再開発に伴い来年6月30日で一旦営業終了


 J.フロントリテイリングは25日、同社の連結子会社である大丸松坂屋百貨店が、同日開催の取締役会において松坂屋銀座店の営業終了を決議したと発表した。営業終了日は2013年6月30日。
 今年12月12日に銀座六丁目10地区市街地再開発組合が設立され、今後、再開発組合は、東京を代表する国際的な商業・観光拠点となるべく、約50,000m2(約15,000坪)の商業施設や大規模な床面積をもつ業務施設、文化交流施設などから構成され、銀座エリア最大級となる大規模複合施設の開発を推進する。これに伴い、大丸松坂屋百貨店は再開発の進展に合わせ、松坂屋銀座店の営業を一旦終了することとした。なお、従業員については配置転換により雇用を継続していくという。

財経新聞より

2014年に建つ新高層ビルに 高級ホテルの「アンダーズ」がオープン 気になるホテルオークラへの影響-東洋経済より-



 東京・霞が関に近いオフィス街、虎ノ門が、2014年に向けて大きく変わろうとしている。
 通称「マッカーサー道路」とよばれる環状2号線と高層ビルを整備する「環状第二号線新橋・虎ノ門地区の再開発・道路事業」プロジェクトが進行しており、東京ミッドタウンに次ぐ高さを持つ52階建て高層ビルが建築されることになっているのだ。
 その高層ビルの47-52階に入るホテルが最近、明らかになった。
 米ホテルチェーン大手のハイアット・ホテルズの「アンダーズ」である。
 アンダーズブランドはすでに上海など世界に9つ、開業しているが、日本では初めて。有名デザイナーが内装を手がけ、豪華なラウンジでお茶をのみながらチェックインするなどのサービスがある。クリエイターの展示会や文化人の講演会などのイベントを開くなど、都会的な雰囲気が特徴だという。
 客室数は168室と大きくはなく、宿泊料金は「パークハイアットとグランドハイアットの間ぐらい」(阿部博秀・日本ハイアット副社長)。1人1泊4万円程度、外国人宿泊客が7割程度とみられている。
 アンダーズが14年に開業するともっとも影響を受けるのは、同じ虎の門エリアにあるホテルオークラ東京ではないかと、業界内ではみられている。
 現実に上記の価格帯となれば、単価はアンダーズのほうが3割以上高いが、新しさや華やかさでオークラは見劣りし、富裕層客が流れる可能性がある。

一方、消費者の価格志向が進み、他社の1人1泊1万円程度の宿泊特化型ホテルも侮れなくなった。
 改めて浮上しそうなのが、ホテルオークラ東京の建て替え問題だ。オークラは計画を否定するが、この虎の門界隈では、北側の国立印刷局、虎の門病院、共同通信会館周辺の再開発に向けて、地権者協議会がスタートしている。
 また、森トラストが買収した虎の門パストラルもいまは駐車場だが、水面下で再開発に向けた議論が進められている。オークラは、この流れと無関係ではいられないだろう。
 来年、虎の門の注目度は俄然、高まりそうだ。
 (「週刊ダイヤモンド」編集部 大坪稚子)

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