不動産紹介のおなじみのSUUMOのサイトにこんな記事がありました。
以下、引用です。
3年前の2010年1月4日、アラブ首長国連邦のドバイで、828.9mの高さ世界一の高層ビル「ブルジュ・ハリファ」のオープニングセレモニーが開催された。華やかさばかりに目を奪われてしまう「ブルジュ・ハリファ」だが、現在でもマンション部分の空室が目立つなど、問題が山積しているようだ。
ところで、圧倒的な高さを誇る「ブルジュ・ハリファ」、その次に高い高層ビルが、意外にもサウジアラビアのメッカに存在するのをご存じだろうか。
「アブラージュ・アル・ベイト・タワーズ」と名付けられたこの高層ビルは、“タワーズ”とあることから分かるように、7つの高層ビルを連ねた複合施設で、その中央にあるホテル棟「メッカ・ロイヤル・ホテル・クロック・タワー」の高さが601m。ブルジュ・ハリファよりも高さは200m以上低いものの、延べ床面積は約150万m2(ブルジュ・ハリファは約46万m2)と単一の構造物としては世界一である。
ついでに3位、4位の高さを誇る高層ビルもご紹介していこう。
3位はアメリカのシカゴにある「ウィリス・タワー」で、高さは527.3m。こちらは旧名の「シアーズ・タワー」のほうが有名かもしれない。注目したいのは完成が1973年であること。アメリカ国内の高層ビルでは、世界7位の「ジョン・ハンコック・センター」が1969年、世界10位の「エンパイア・ステート・ビルディング」に至っては1931年と、随分昔に建てられている。そのことからもアメリカの技術力の高さを窺い知ることができる。
4位は台湾の「台北101」で高さ509.2m。もちろんアジアナンバーワン。2004年に完成し、先述した「ブルジュ・ハリファ」が2010年に完成するまでは、世界一の高さ(屋根部分)の建築物だった。昨今のアジアの勢いを反映してか、入居する企業やテナントも充実している。
日本に目を向けると、一番高い建物は「横浜ランドマークタワー」で296m。世界ランキングと比べ貧弱に感じるかもしれないが、これには地震国であることや建設費もさることながら、航空法による高さ規制の影響が大きい。規制は建築物が飛行機の発着の妨げにならないようにしたもので、空港近く(つまり大都市近郊)では世界に肩を並べるような高層建築物は建てられない。と言って地方では高層ビルの需要は生まれないため、現在の状況に留まっている。
しかし2014年に開業予定である大阪市の「あべのハルカス」が高さ300mと、21年ぶりに日本一が更新される見通しである。当初「あべのハルカス」は290m程度の予定だったが、2007年3月の航空法規制緩和により、300mまで建築が可能となった。また世界一高い駅ビルとしてギネス世界記録の申請も予定している。
このほかにも建築中、計画中の高層ビルは世界中に数多く存在する。2014年完成予定の中国「上海センター」は632m、2015年完成予定の韓国「ソウルDMCランドマークビルディング」は640m。計画中では、クェートの「ブルジュ・ムバラク・アル=カビール」が1001m、アラブ首長国連邦ドバイの「ナキール・タワー」が1400m、同じくドバイの「ドバイ・シティ・タワー」が2400m…。人間の高さへの欲望は際限が無いようである。
注:高さは尖塔などの部分を含めたもの