画像を見てみると看板には横浜市の環境設計制度という独自の総合設計制度に基づいて作られていること、建物の敷地と「公開空地」が図示されています。
日頃は建物の紹介や再開発のニュースをとりあげていますが、今回はこの公開空地に目を向けて、いつもとは違う文字中心でお送りします。
<公開空地とは>
上の画像の看板にも書いてありますが、建築物の敷地や街区内にあって、一般の人が自由に通行できる場所です。総合設計制度や特定街区制度に基づき、公開空地を設けることで、その建物の容積率の制限を緩和することができる様になっています。
わかりやすく言えば、広場や賑わい施設を設置することを交換条件に、建物の高さ制限を大幅に緩める事が認められるということです。(詳細が知りたい方はぜひぐぐってください)
<どこにあるのか>
よく知られた所では、六本木ヒルズの毛利庭園や新宿NSビルのイベントスペース、絶賛解体中の赤坂プリンスなどの周辺が公開空地になっていました。
その様態はただ植栽帯が置いてあるものや歩道の様になっているものから、広場や公園の様なものまでさまざまで、そこには開発者や所有者の考えが見え隠れします。認可する自治体によって公開空地に求める条件等が違うので、地域によって異なる特徴を持っているという面もあります。
<見上げるだけがビルじゃない>
公開空地を示す看板は、公開空地が異なる使われ方をするのを防ぐために、どこかしらにつけることが義務付けられていることが殆どなので、どっかしらにあるはずです。
たまにはこの看板を探しながら、いろいろなビルの地上部分を見て回るのも、おもしろいかもしれません。
ちなみに東京都や横浜市など一部の自治体は認可したものの一覧を公開している様なので、参考に。
横浜市の認可一覧(リンク先一番下)